セミナーのお知らせ 18-04

タイトル カイラルゲージ理論のゲージ対称性を保つ新しい正則化

講師: 濱田 佑 (京都大学)

日時:2018年7月20日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:標準模型はカイラルゲージ理論であるが、従来のカイラルゲージ理論の摂動論的正則化は、たとえ理論がanomaly-freeであったとしてもゲージ対称性を破ってしまうことが知られている。そこで我々は次の2つの方法を組み合わせてゲージ対称性を保つ正則化を開発した。一つ目に5次元のドメインウォールフェルミオンに対してPauli-Villars場を導入し、ゲージ不変に正則化された4次元のカイラルフェルミオンを得た。第二にゲージ場に対してのみ次元正則化を適用し、4+\epsilon 次元に拡張した。

本講演では、我々の方法において全ての紫外発散が正則化され、もとのLagrangianにくりこめること、またfermion number anomalyが正しく再現されることを示す。最後に、この正則化を用いることで、標準模型(特に電弱セクター)の輻射補正の計算が従来よりも劇的に簡単になる可能性を議論する。