セミナーのお知らせ 26-04

タイトル: U双対性から超弦統一へ ー ブレーン理論”A理論”の構築 ー

講師: 初田 真知子(順天堂保医)

日時:2026年10月23日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:すべての力を統一する理論の有力候補である超弦理論は、M理論を含めて6種類の理論からなり、これらはT双対性あるいはS双対性で互いに結びついている。 U双対性はS双対性とT双対性を統一するため、U双対性は超弦統一の重要な鍵であると考えられる。
本研究では、U双対性を指導原理として弦とブレーンを統一的に記述し、量子的な計算を可能とする作用を与える理論的枠組みの構築を目指す。セミナーでは、まずT双対性を明白な対称性として持つ弦理論を概説し、その拡張としてU双対性を明白な対称性として持つブレーン理論”A理論”を紹介する。U双対性共変なビラソロ拘束条件とガウス則拘束条件を出発点として、量子化可能な自由場作用を構築する。その際、例外群がブレーンの体積共変性によって新たな双対性群へ拡張されることを示す。これらを通して、プランクスケールの物理の解明に向けた道筋を議論する。

セミナーのお知らせ 26-03

タイトル ホモトピー代数に基づく弦の場の理論における境界項と二点振幅

講師: 厳 泰宇(京大理)

日時:2026年7月17日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:ホモトピー代数に基づく弦の場の理論において、作用はシンプレクティッつク形式と BRST演算子によって構成され、変分原理の成立は「巡回性」という代数的条件に対応する。しかし、時空に境界を導入すると、部分積分の境界寄与によって巡回性が壊れ、作用変分から運動方程式が得られない。
本講演では、ステップ関数による境界導入を一般化することで得られる、巡回性の破れを補償する境界演算子の構成について紹介する。さらに、この境界項に現れる演算子が Seki-Kishimoto-Takahashi の mostly BRST-exact 演算子と一致すること、および自由弦理論における符号を含む二点振幅が境界項の評価として再現されることを説明する。これにより、従来必要であったモードの手作業による選別を不要とし、オンシェル場を境界項へ代入するだけで二点振幅が得られる枠組みが得られる。加えて、得られるバルク作用の整合性、境界条件の選択、および今後の拡張可能性についても紹介する。

セミナーのお知らせ 26-02

タイトル Geometric entropy and time-like entanglement entropy in a rotating BTZ black hole

講師: 藤田 充俊(南華大学)

日時:2026年7月3日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:In this paper, we analyze the double Wick rotation of a rotating BTZ black hole and the entanglement entropy. We derive the transition matrix dual to the double Wick-rotated BTZ black hole, which has the usual shape at an imaginary chemical potential. In the dual gravity side, the double Wick rotated BTZ black hole, which is obtained as a quotient, is equal to a rotating BTZ black hole after the coordinate transformation and the identification of periodicity. The geometric entropy and time-like entanglement entropy are reproduced by the identification. New Lorentzian entanglement growth is defined by the coefficient of linear growth of time-like entanglement entropy.

セミナーのお知らせ 26-01

タイトル Cho-Maison モノポールの一般化とUV completion

講師: 宮 福太朗(大阪大学)

日時:2026年5月29日(金) 17:00-

場所:B1206教室

概要:電弱理論におけるモノポール配位は、Cho と Maison によって構成されており、原点における特異な振る舞いを許すものである。本講演では、このようなモノポール配位が電弱理論に特有のものではなく、SU(3)×SO(3)→SO(3)_diagのようなゲージ対称性の破れを持つ模型を含む、広いクラスの模型において構成できることを明示的に示す。
さらに、Cho–Maison モノポールは、’t Hooft–Polyakov モノポールの低エネルギー有効理論として記述できることを示す。
特に我々は、Pati–Salam model におけるモノポールが、電弱スケールより重い自由度を積分消去すると、Cho–Maison 型の電弱モノポールとして振る舞うことを見出した。