セミナーのお知らせ 17-04

タイトル 余剰次元理論からみた素粒子標準模型の謎

講師: 坂本 眞人 (神戸大学大学院)

日時:2017年8月4日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:素粒子物理における標準模型は、ヒッグス粒子の発見によって、全ての登場人物がそろった。標準模型は、数々の実験的検証に耐え、ミクロな世界を記述する理論として確固たる地位を獲得している。しかしながら、標準模型を最も基本的な理論とみなす研究者は少ない。なぜなら、標準模型には理論の枠内で説明できない、数々の謎が残されているからである。本講演では、標準模型を越えた理論の有力候補である、余剰次元をもつ高次元理論の立場から、標準模型の謎がどのように解決されるかを説明する。

集中講義のお知らせ

大学院集中講義 「 素粒子物理学特論II 」

講師: 坂本 眞人  (神戸大学大学院)

日時:2017年 8月2日(水) 10:00-
8月3日(木) 9:00-
8月4日(金) 9:00-

場所: C141 教室

概要: 我々の宇宙は、時空の不変性としてローレンツ不変性と時空並進不変性(これらを合わせてポアンカレ不変性とよぶ)をもつ。そして、これらの不変性をもつものが物理法則/自然法則として実現される。ポアンカレ不変性を量子論に組み込むと、それは必然的に「場の量子論」の体系に格上げされる。つまり、「宇宙を支配する自然法則は場の量子論によって記述される」ことになる。本講義では、場の量子論が自然法則を記述する理論的枠組みであることを示し、ポアンカレ不変性に加えて「超対称性」が我々の宇宙がもつ最大の時空対称性であることを説明する。

セミナーのお知らせ 17-03

タイトル Entanglement Entropy after Multiple excitations in Rational CFTs

講師: 沼澤 宙朗(大阪大学)

日時:2017年7月14日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:In this talk I will explain the evolution of entanglement entropy after multiple excitations in Rational CFTs.
First, I review the case of single local operator excitation and its effect on entanglement entropy and show that the so called quantum dimension appears.
Then, I generalize them to the multiple excitations case.
The results show that because of the finiteness of quantum dimension, entanglement is not changed after the scattering in RCFTs. In this mean, entanglement is conserved after the scattering event in RCFTs, which reflects the integrability of the system. These results are also consistent with the free quasiparticle picture after the global quenches.