タイトル D項による超対称性のダイナミカルな破れ
講師: 丸 信人 (大阪市大理)
日時:2018年11月9日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:D項による超対称性のダイナミカルな破れを起こす模型を紹介する。超伝導におけるBCS理論や南部・Jona-Lasinio模型と同様に、ギャップ方程式の非自明解としてD項の真空期待値が生成されることを議論する。
Theoretical Particle Physics Group, Nara Women's University
タイトル D項による超対称性のダイナミカルな破れ
講師: 丸 信人 (大阪市大理)
日時:2018年11月9日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:D項による超対称性のダイナミカルな破れを起こす模型を紹介する。超伝導におけるBCS理論や南部・Jona-Lasinio模型と同様に、ギャップ方程式の非自明解としてD項の真空期待値が生成されることを議論する。
タイトル カイラルゲージ理論のゲージ対称性を保つ新しい正則化
講師: 濱田 佑 (京都大学)
日時:2018年7月20日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:標準模型はカイラルゲージ理論であるが、従来のカイラルゲージ理論の摂動論的正則化は、たとえ理論がanomaly-freeであったとしてもゲージ対称性を破ってしまうことが知られている。そこで我々は次の2つの方法を組み合わせてゲージ対称性を保つ正則化を開発した。一つ目に5次元のドメインウォールフェルミオンに対してPauli-Villars場を導入し、ゲージ不変に正則化された4次元のカイラルフェルミオンを得た。第二にゲージ場に対してのみ次元正則化を適用し、4+\epsilon 次元に拡張した。
本講演では、我々の方法において全ての紫外発散が正則化され、もとのLagrangianにくりこめること、またfermion number anomalyが正しく再現されることを示す。最後に、この正則化を用いることで、標準模型(特に電弱セクター)の輻射補正の計算が従来よりも劇的に簡単になる可能性を議論する。
タイトル 重力波による隠れた質量起源の検証可能性
講師: 青木 真由美 (金沢大学)
日時:2018年7月13日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:電弱相転移の起源や暗黒物質の存在は、標準模型を超える物理の鍵
タイトル Composite Higgs from Sp(2N) gauge theories
講師: Ed Bennett (Swansea University)
日時:2018年5月28日(月) 17:00-
場所:B1207教室
概要:In this talk, I will first motivate the desire to explore explanations for the Higgs boson beyond the Standard Model’s. I will then outline some of zoology of such models that exists, focusing in particular on Composite Higgs theories. After giving a brief introduction to lattice techniques, I will then present some recent results from an ongoing investigation of the Sp(2N) family of theories, including the spectrum of mesons and glueballs, and if time allows, draw comparisons with effective field theory.
タイトル フレーバ対称性とCPの破れ
講師: 清水 勇介 (広島大学)
日時:2018年5月18日(金) 17:00-
場所:A204教室
概要:通素粒子標準模型はヒッグス粒子の発見により、成功を収めた。
しかし、標準模型では素粒子の質量階層性と世代混合を自然に説明することができない。 この問題を解決する一つの方法として世代に対してフレーバー対称性を用いることで、 レプトンの大きな世代混合を導くことができる。本セミナーでは、フレーバー対称性の導入から、 レプトン模型の紹介をする。また、最近のニュートリノ振動実験の精密測定の結果を説明する模型を提案し、 将来実験で観測されるレプトンセクターのCPの破れの大きさや、 ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊の有効質量について予言する。
|Vus|
determination from inclusive strange tau decay and lattice HVP”,タイトル Special Grand Unification
講師: 山津 直樹(京都産業大学 益川塾)
日時:2017年12月1日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:通常用いられる正則部分群だけでなく特殊部分群を用いた新しいタ
タイトル Swampland conjectures and cosmological implications
講師: 野海 俊文 (神戸大理)
日時:2017年10月27日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:As is captured by the word “string landscape,” an almost infinite number of low-energy effective theories may be described in the string theory framework. However, recent studies have revealed that there exist a certain class of consistent-looking IR effective theories which are not realized in string theory, or more generally in a consistent UV theory of quantum gravity. Such theories are said to live in the “swampland” and clarifying the boundaries of landscape and swampland is an important issue in both the theoretical and phenomenological contexts. In this talk, I will review recent swampland arguments and their implications to cosmology.
タイトル 余剰次元理論からみた素粒子標準模型の謎
講師: 坂本 眞人 (神戸大学大学院)
日時:2017年8月4日(金) 17:00-
場所:B1207教室
概要:素粒子物理における標準模型は、ヒッグス粒子の発見によって、全ての登場人物がそろった。標準模型は、数々の実験的検証に耐え、ミクロな世界を記述する理論として確固たる地位を獲得している。しかしながら、標準模型を最も基本的な理論とみなす研究者は少ない。なぜなら、標準模型には理論の枠内で説明できない、数々の謎が残されているからである。本講演では、標準模型を越えた理論の有力候補である、余剰次元をもつ高次元理論の立場から、標準模型の謎がどのように解決されるかを説明する。
大学院集中講義 「 素粒子物理学特論II 」
講師: 坂本 眞人 (神戸大学大学院)
日時:2017年 8月2日(水) 10:00-
8月3日(木) 9:00-
8月4日(金) 9:00-
場所: C141 教室
概要: 我々の宇宙は、時空の不変性としてローレンツ不変性と時空並進不変性(これらを合わせてポアンカレ不変性とよぶ)をもつ。そして、これらの不変性をもつものが物理法則/自然法則として実現される。ポアンカレ不変性を量子論に組み込むと、それは必然的に「場の量子論」の体系に格上げされる。つまり、「宇宙を支配する自然法則は場の量子論によって記述される」ことになる。本講義では、場の量子論が自然法則を記述する理論的枠組みであることを示し、ポアンカレ不変性に加えて「超対称性」が我々の宇宙がもつ最大の時空対称性であることを説明する。