2008年度のセミナー

一般的な共変ゲージを用いた弦の場の理論の解析
講師: 浅野 雅子 氏  (大阪府立大)

日時:2009年2月27日(金) 16:00--

場所: B1207教室

概要:ゲージ自由度を持つ共変的弦の場の理論を、一般的な線形ゲージ固定条件を用いてゲージ固定を行うと、得られた作用からプロパゲーターが定まり、形式的に振幅を求めることができる。その結果、弦の場の理論の場合にも通常の場の理論と同様に、物理的なon-shell振幅はゲージに依存しないことを示すことができる。ここで扱う一般的な線形ゲージは、ゲージ理論におけるFeynmanゲージ(Siegelゲージ)やLandauゲージを含む共変ゲージに対応する`a-gauge'、Schnablゲージなどを含む。これらのゲージの特徴や応用についても簡単に解説する。

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スファレロン脱結合と電弱相転移
講師: 船久保 公一 氏  (佐賀大理工)

日時:2008年12月20日(土) 16:40--

場所: B1207教室

概要:スファレロンとは電弱理論の不安定解であり、この解の性質が高温の宇宙初期でバリオン数とレプトン数の和が変化する過程(スファレロン過程)の起こる確率を決めている。電弱バリオン数生成のシナリオが成功するには、電弱相転移直後にスファレロン過程が抑制され、平衡から脱結合しなければならない。この条件が、ヒッグス粒子の質量に対する制限を与えることを解説する。時間があれば、標準理論のみでなく、超対称標準模型における電弱相転移にも言及する。

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有限温度・有限密度QCDにおけるカイラル対称性の回復と
ハドロン質量の変化
講師: 原田 正康 氏   (名大理)

日時:2008年10月31日(金) 15:00--

場所: B1117教室

概要:有限温度・有限密度QCDでは、自発的に破れていたカイラル対称性が回復し、それに伴って、ハドロンの質量などの性質が変化することが期待されています。カイラル対称性回復のシグナルとしてのハドロンの性質の変化の一つに、カイラル対称性の回復に伴うρ中間子などのベクトル中間子の質量減少があり、レプトン対生成スペクトルの測定を通して得られる可能性があります。

本セミナーでは、CERN/SPS実験でのレプトン対生成スペクトルの現状と、ρ中間子・π中間子を含む有効理論である Hidden Local Symmetry (HLS)理論を用いた解析を紹介します。そして、さらに A1中間子をも含めたGeneralized HLS 模型による解析を紹介します。この解析では、高温度媒質中でのみ起こりうる vector--axial-vector mixing に着目し、カイラル対称性回復に伴ってレプトン対スペクトルにどのような影響を与えるかを示します。

奮ってご参加下さい。

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集中講義のお知らせ

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素粒子物理学特論

講師: 原田 正康 氏   (名大理)

日時: 10月29日(水) 10:40-12:10  13:30-16:40 
  10月30日(木) 10:40-12:10  13:30-16:40 
  10月31日(金) 10:40-12:10  

場所: B1207教室(変更の場合あり)

概要:QCDの低エネルギー有効理論である「カイラル摂動論」を用いて、有効場の理論の考え方、具体的構成方法を紹介します。まず、場の理論におけるネターの定理等の初歩的事項を復習します。そして、簡単なスカラー場の理論を用いて自発的対称性の破れと南部‐ゴールドストーン定理を説明し、その自発的破れに伴う南部‐ゴールドストーン粒子のみを含む有効理論を導出します。次に、QCDラグランジアンに近似的に存在するカイラル対称性の自発的破れを紹介し、それに伴って現れる近似的南部‐ゴールドストーン粒子のみを含む有効理論としてのカイラル摂動論の基本概念を解説します。さらに、具体的な量子補正計算の解説をし、実際の実験結果との比較を紹介します。時間があれば、その他の有効場の理論にも触れます。

Baryogenesis by ratchet mechanism
講師: 南崎 梓 氏   (お茶大理)

日時:2008年9月26日(金) 17:00--

場所: B1207教室

概要:宇宙のバリオン数非対称を説明するトイモデルについてお話しします。スカラー場の理論に、分子生物学で用いられるラチェットという機構を導入することによって、繰り込み可能な理論の枠組みで十分なバリオン数非対称性を生み出せる事を示します。

奮ってご参加下さい。

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最大エントロピー法による符号問題の解析

講師: 新野 康彦 氏   (奈良高専)

日時:2008年8月2日(土) 15:00--

場所: B1207教室

概要:格子場の理論において、理論がθ項を含む場合、インポータンスサンプリング法に基づいた数値シミュレーションは一般に実行できない。この問題を符号問題という。この問題を回避しつつシミュレーションを実行するため、我々はリウェイティング法と最大エントロピー法(MEM)を採用し、θ項を含む格子場の理論のシミュレーションを実行した。本発表ではMEMを利用する際の注意点と得られた結果に関して議論したいと思います。

是非ご参加下さい。

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ニュートリノと高次元の物理

講師: 吉岡 興一 氏 (京大理)

日時:2008年6月27日(金) 17:15--

場所: B1207教室

概要:近年のニュートリノ観測実験の結果を踏まえ、
高次元理論における取り組み、および自然界における
高次元の観測可能性について議論します。

是非ご参加下さい。

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開弦の場の理論における古典解とゲージ不変量

講師: 岸本 功 氏   (理化学研究所)

日時:2008年6月6日(金) 17:15--

場所: B1207教室

興味のある方は是非ご参加下さい。

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素粒子の標準模型を超えて

講師: 寺尾 治彦 氏

     (奈良女子大学理学部物理科学科)

日時:2008年5月7日(水) 15:00--

場所: B1206教室

概要:

 素粒子物理の基礎について簡単に紹介しながら、特にLHC実験で
解明が期待されるTeVスケールの物理を中心に、素粒子論の現状
と展望といった話をしたいと思います。また、理論的なアプローチ
として重要な繰り込み群についても簡単に説明し、それらをふまえ
て私個人の研究について少し紹介させていただきます。

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