トポロジカル相としてのクォーク(非)閉じ込め問題
講師:佐藤 昌利 氏(東大物性研)
日時:2010年7月30日(金) 16:30--
場所: B1207教室
概 要:最近、物性物理において、トポロジカル相という新奇な量子相が注目を集めている。ここでは、トポロジカル縮退という考えを通じ、クォーク非閉じ込め相と分数量子ホール状態との間にアナロジーが成り立つこと、トポロジカル縮退がクォーク非閉じ込め相の秩序変数となることを示す。
トポロジカル相としてのクォーク(非)閉じ込め問題
講師:佐藤 昌利 氏(東大物性研)
日時:2010年7月30日(金) 16:30--
場所: B1207教室
概 要:最近、物性物理において、トポロジカル相という新奇な量子相が注目を集めている。ここでは、トポロジカル縮退という考えを通じ、クォーク非閉じ込め相と分数量子ホール状態との間にアナロジーが成り立つこと、トポロジカル縮退がクォーク非閉じ込め相の秩序変数となることを示す。
ソリトンの集団座標の相対論的な取り扱い
講師:菊池 徹 氏(京大理)
日時:2010年7月2日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:ソリトンの集団座標とは、ソリトンの向きや重心の位置などを表す変数のことであるが、これは長年の間、ソリトンの運動が充分ゆっくりであるような場合に制限された形式で取り扱われてきた。我々はこのような制限を越えた、集団座標の相対論的な取り扱いに関する一般原理を提唱して、それをバリオンのソリトン模型であるSkyrmionにおいて具現化した。
(arXiv:1002.2464 with 畑浩之に基づく)
CP Violation due to Compactification
講師:西脇 健二氏(神戸大)
日時:2010年6月11日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:6次元(余剰空間次元が2つ)の余剰次元模型における新しいCPの破れの機構についてお話したいと思います。この機構は余剰次元の幾何学構造にのみ依存するため、湯川結合がゲージ結合(これの結合定数は実数)から導かれるような理論(ゲージ・ヒッグス統合模型)への応用が期待できます。本講演では、ゲージ・ヒッグス統合模型のレビューから初めて、上記のCPメカニズムを考察する動機、その性質に関して、又代表的なCPの破れを示す物理量であるEDM (Electric Dipole Moment)についても議論する予定です。
ゲージ不変な変数を用いたYang-Mills理論の解析的計算
講師: 片山 賢一 氏 (京大理)
日時:2010年5月 7日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:3次元および4次元 LargeN Yang-Mills理論に対する解析的アプローチについて解説する。まず3次元Yang-Mills理論については、Karabali-Nair変数(KN変数)と呼ばれるゲージ不変でlocalな変数を用いて記述できることを示し、このKN変数を用いた Hamilton形式を議論する。この計算方法においては、ゲージ不変性が自明であり、さらに正則不変性と呼ばれる興味深い対称性があるが、我々によって導入された新たな変数を付け加えることで、この正則不変性を尊重した、効率的な計算が行えることを示す。4次元の場合については、複数のKN変数が存在する系と捉えることで、3次元の場合と平行して議論できることを示す。また、この解析的手法による、string tension や glueball mass 等の物理量の計算を解説する。
物理に使われる色々な非可換離散群
講師: 岡田 寛 氏 (The British University in Egypt)
日時:2010年1月 22日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:フレーバー物理に使われる非可換離散群は最近どんどん複雑 かつ緻密になって来ており、今一度様々な非可換離散群についての 一般的な性質についてまとめておく事は有意義である。今回はS(N) Σ系列、Δ系列、T('), 等々といった群を紹介し物理とのかかわり 合いを簡単に議論しようと思う。
Leptogenesis in SUSY U(1)B-L Model
講師: 梶山 裕二 氏 (NICPB, エストニア)
日時:2010年1月 15日(金) 15:00--
場所: B1207教室
概 要:U(1)B-Lゲージ対称性がTeVスケールで存在する超対称理論 におけるレプトジェネシスについて議論する。(1)右巻きニュート リノ(νR)の質量が縮退しているときに実現される共鳴条件、 (2)νRがU(1)B-Lゲージ相互作用を受けることからB-Lゲージ ーノを介して起こるレプトジェネシス、の二つの可能性を調べる。
参考文献は (1)Y.K, S. Khalil and M. Raidal, NPB820,75(2009) (2)Y.K, S. Khalil, E. Ma and H. Okada (in preparation)
くりこみ不可能な理論のくりこみ可能性
講師: 東島 清 氏 (大阪大学大学院)
日時:2009年12月 4日(金) 16:00--
場所: B1207教室
素粒子物理学特論I
場の量子論における対称性とその破れ
講師: 東島 清 氏 (大阪大学大学院)
| 日時: | 12月2日(水) | 13:30- | |
| 12月3日(木) | 10:00- | 13:30- | |
| 12月4日(金) | 10:00- | 13:30- |
場所: B1207教室
概要:場の量子論では基本法則は対称性を持っているのに、実際には対称に見えなくなることがある。対称性の自発的破れと呼ばれるこの現象は南部陽一郎氏によって素粒子論に持ち込まれた。現代の素粒子理論の基本原理である、対称性の自発的破れについて具体例を挙げながら解説するとともに、理論的な道具である有効ポテンシャルの概念についても説明する。更にゲージ理論におけるヒッグス機構についても触れる。
Partial Breaking of N=2 Supersymmetry and
Low Energy Theorem
講師: 丸吉 一暢 氏 (京大基研)
日時:2009年11月 27日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:本講演では、超対称性がN=2からN=1へ部分的に破れるような理論の低エネルギーでの振る舞いを解説したいと思います。特に、この様な理論では、低エネルギー有効ポテンシャルが、DijkgraafとVafaによって2002年に発見された関係式に従わず、新たな興味深い振る舞いをすることを紹介します。また、超対称性の部分的破れによって生じる Nambu-Goldstone フェルミオンに関する低エネルギー定理についても述べたいと思います。
Extra dimensional models with magnetic fluxes
講師: 小林 達夫 氏 (京大理)
日時:2009年11月 6日(金) 17:00--
場所: B1207教室
概 要:背景磁場をもつコンパクト空間上の高次元理論から導かれる 4次元模型の素粒子現象論的な性質を議論する。この模型は、 超弦理論の低エネルギー有効理論として考えられるが、背景 磁場の導入により、カイラルな4次元理論の導出を可能にし、 また、コンパクト空間内のゼロモードの波動関数が準局在し ているために、興味ある物理が実現される。 このセミナーでは、4次元模型のスペクトル、湯川結合など の有効理論の計算手法、またこの模型がもつ離散的フレーバ ー対称性などを議論する。