セミナーのお知らせ 17-06

タイトル Special Grand Unification

講師: 山津 直樹(京都産業大学 益川塾)

日時:2017年12月1日(金) 17:00-

場所:B1207教室

概要:通常用いられる正則部分群だけでなく特殊部分群を用いた新しいタイプの大統一理論“特殊大統一理論”を議論する.この枠組みでは低エネルギーでカイラルゲージ理論である標準理論を実現するためには四次元の量子異常の相殺条件から標準理論や通常の大統一理論で自由に選ぶことのできる世代数に制限が得られる.本講演ではまず大統一ゲージ群SU(16)群が特殊部分群SO(10)へ自発的に破れる場合の四次元SU(16)特殊大統一理論についての成功と失敗を述べた後で,六次元オービフォールド時空上でのSU(16)特殊大統一理論について次の三つの内容を説明したい;(1)六次元のSU(16)の16次元表現のワイルフェルミオンが四次元の標準理論のワイルフェルミオンに対応付けられる.(2)三世代の標準理論フェルミオンが存在する場合にはバルクと固定点での全ての量子異常が相殺される.(3)余分なエキゾチックカイラルフェルミオンが存在しない.本講演は主にarXiv:1704.08827;1708.02078に基づく.